英検1級に合格した主婦です。英語学習経験をブログにしています。
コロナによる外出自粛をきっかけにはじめた英語多読。
こんなに長く外出自粛生活が続くとは思いませんでしたが、在宅時間が長いと英語多読の時間がしっかり取れます。
※YL=読みやすさレベル。0.0-10.0まで。数値が高いと難しい。
※GR=英語学習者向け・レベル設定された英語の本。
GR (Graded Readers) の5段階評価
すばらしい
おもしろい
よい
イマイチ
つまらない
今回読んだGR10冊(111冊から120冊目)
今回は私が読んだ111冊目から120冊目までのGRです。
この10冊は2021年4月から5月に読みました。
なかなか緊急事態宣言が終わらないので、子どもが楽しみにしていたイベントが次々と中止に。
でもオリンピックは開催されるようです。
本来なら自国で開催されるオリンピックを楽しみにする時期ですが、そんな気分になれません。
111. High Life, Low Life
お金があって豊かな生活(high life)を送る女性。
一方で路上生活 (low life)の女性。
2人の女性に意外な接点があることが判明します。
CERにありがちな
「そんな偶然、ある?」
と感じる部分はありますが、多読教材としてはよくできています。
飽きずに読めるストーリーです。
High Life, Low Life | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 18,358 |
評価 |
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112. The Lady in White
TVのプロデューサーが視聴者からの奇妙な体験談を取材していくと、自分にもまったく同じ体験があることを思い出し・・・。
ジャンルは「Ghost Story」ですが、単純に「オバケが怖い」ではなく、人間関係や心理の描写が秀逸で、途中まではものすごく期待を持たせる展開です。
このストーリー、いったいどんなオチになるんだろうと。
でも・・・残念ながらエンディングはとっても消化不良。
「もしかして、作者はオチが思いつかなかったのか?」と疑うほど。
納得いくオチがあれば、まちがいなく五つ星でした。
The Lady in White | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 20,964 |
評価 |
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113. In the House
リアリティー番組の参加者たち。
カメラが設置された「House」に滞在し、共に生活します。
視聴者の投票によって脱落者が決まり、最後に残った人に賞金が贈られます。
最近ではリアリティー番組でさまざまな問題が起きてマイナスのイメージもありますが、こちらは明るいストーリー。
ちょっとした謎解きもありハッピーエンドです。
In the House | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 20,187 |
評価 |
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114. The Fruitcake Special and Other Stories
香水にFruitcakeを混ぜたら、不思議な効能があらわれて・・・。
全5編の短編集。
ちょっと不思議な、大人向けのおとぎ話のようなストーリー集です。
5編ともクオリティーが高いです。
The Fruitcake Special and Other Stories | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 18,125 |
評価 |
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115. Nothing But the Truth
タイのインターナショナルスクールに通う中国人の女子高生。
成績優秀で友達も多く順調な学生生活を送っていました。
ところが、ある教師と補習授業をすることになり・・・。
「学園モノ」ですが、大人も十分楽しめます。
Nothing But the Truth | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 17,155 |
評価 |
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116. Berlin Express
ベルリンを旅する日本人留学生。
不気味な雰囲気の男と列車で隣り合わせになります。
偶然その男の携帯電話に届いたメッセージを目にすると・・・。
「ふつうの留学生がこんな勇気のある行動ができるのだろうか」
と感じつつも、最後までハラハラしながら楽しく読めました。
Berlin Express | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 20,817 |
評価 |
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117. Love in the Lakes
出会ってまもないカップル。
美しい湖のほとりで週末をともに過ごしますが・・・。
登場人物がわかりやすいキャラクター設定のため、先の展開が簡単に推測できます。
もう一捻りほしいところですが、CERらしいといえばCERらしいです。
文章はとても読みやすいです。
Love in the Lakes | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 19,502 |
評価 |
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118. Stranger on a Train
テキサスに向かう列車。
主人公は、偶然出会った乗客と話したことがきっかけで殺人に手を染めます。
以前PERで読んだ「Seven」でも同じことを感じましたが、こちらの「Stranger on a Train」もストーリー自体はすごく面白い。
でもいろいろ省略されているようです。
そのため主人公の心の動きが不自然に感じてしまって、ついていけない部分があります。
本当にもったいない。
語数は約1万語。
このレベルにしては少なめです。
なぜこんなに短くまとめてしまったのか。
PERは元の題材は優れた作品がとても多いです。
でもリライトであまり成功していないものがあり、こちらも残念ながらその1つです。
ただ、楽しめない訳ではないです。
多読教材としては十分でした。
Stranger on a Train | |
シリーズ名 | PER (Pearson English Readers) 4 ※旧Penguin Readers |
YL | 4.0 - 5.0 |
語数 | 11,810 |
評価 |
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119. The Full Monty
職にあぶれた主人公。
元妻へ養育費が払えず、このままでは最愛の息子と会えなくなります。
なんとかしてお金を稼がなければと、仲間たちとストリップの練習を始めます。
突拍子も無いようなストーリーですがユーモアもあり、家族や社会の問題、親子愛、夫婦の絆などが描かれていて深い。
映画が元になっていますが、うまくまとまっていて違和感なく楽しめます。
個人的には、もう少し語数があれば五つ星でした。
The Full Monty | |
シリーズ名 | PER (Pearson English Readers) 4 ※旧Penguin Readers |
YL | 4.0 - 5.0 |
語数 | 18,000 |
評価 |
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120. On the Beach
核戦争で破壊された世界。
核爆弾が投下されなかったオーストラリアでは、核戦争の影響を受けつつも人々は普通の生活を送っていました。
やがてオーストラリアも放射能に汚染されていきます。
Introductionによると、「On the Beach」は1957年の出版。
広島と長崎に原爆が落とされてからそれほど経っていない頃です。
この本でも描かれている放射能に汚染された世界は、一見すると以前と何も変わっていないようにみえます。
でも人間も動物も住むことができない世界です。
放射能汚染は目に見えるものではないため、その事実をなかなか受け入れられない人々。
数ヶ月後にはだれも生きていないとわかっていながら翌年の準備をする人。
重いエンディングですがとてもいい作品。
このレベルのPERにしては3万語強と語数も多く読み応えがあります。
On the Beach | |
シリーズ名 | PER (Pearson English Readers) 4 ※旧Penguin Readers |
YL | 4.5 - 5.5 |
語数 | 32,655 |
評価 |
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今回のMy Best Graded Readers !
今回は私が読んだGR (Graded Readers)の111冊目から120冊目を記録しました。
この10冊の中のベストはこちら。
「On the Beach」
核戦争や放射能汚染という深刻な題材ながら、そこで暮らす人々の生活や心の動きが丁寧に描かれています。
PER4の「The Time Machine」や「1984」が楽しめた方にはとくにオススメです。
次回は、私が読んだGRの121冊目から130冊目までを記録します。