英検1級に合格した主婦です。英語学習経験をブログにしています。
コロナによる外出自粛をきっかけにはじめた英語多読。
外出時のカバンには必ずGRを入れるようになりました。
※YL=読みやすさレベル。0.0-10.0まで。数値が高いと難しい。
※GR=英語学習者向け・レベル設定された英語の本。
GR (Graded Readers) の5段階評価 すばらしい おもしろい よい イマイチ つまらない
今回読んだGR10冊(101冊から110冊目)
今回は私が読んだ101冊目から110冊目までのGRです。
この10冊は2021年2月から3月に読みました。
緊急事態宣言で家にこもることが多くなって、多読をしていてよかったと思います。
今年は桜がずいぶん早く咲きました。
101. Just Good Friends

付き合い始めて間もないカップル。
イタリアではじめて一緒の休暇を過ごしますが・・・・。
「こんな女性が周囲にいたら、みんな振り回されて大変。」
と思いつつ、結末はスッキリ。
この「Just Good Friends」のように、Cambridge English Readers (CER)は大人向けのストーリーが多いです。
きわどい表現はありませんが、表紙の裏にも「Adult content - Romance」と書かれています。
(Adult contentの文字の前には、三角で囲まれた!マークがついています。)
自分の子供にCERを読ませるなら、大学生になってからかな。
個人的には、小説感覚でとても楽しく読めました。
Just Good Friends | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 3 |
YL | 3.6 - 3.8 |
語数 | 13,630 |
評価 |
102. But Was it Murder?

とてもよくできたミステリー。
GRの推理小説は、早い段階で犯人が推測できてしまうものも多いですが、こちらは最後まで謎解きが楽しめます。
But Was it Murder? | |
シリーズ名 | CER (Cambridge English Readers) 4 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 17,857 |
評価 |
103. 1984

政府が全てを監視しコントロールする社会に生きる人々。
感情を持つことも規制されるなか、主人公はひとりの魅力的な女性に出会います。
「1984」はGeorge Orwellが1949年に書いた小説なので、1984年という未来を描いたものだと思います。
ストーリーの「1984」の世界は、現存する「あの国」を想像させますが、書かれたのは1949年。
なんだか恐ろしいです。
好き嫌いが分かれるストーリーかもしれませんが、この語数でも深く印象に残りました。
1984 | |
シリーズ名 | PER (Pearson English Readers) 4 ※旧Penguin Readers |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 21,332 |
評価 |
104. The Enchanted April

新聞広告で集まった4人のイギリス人女性。
イタリアでお城を借り上げ、一時のバカンスを過ごします。
それぞれが問題をかかえていますが、暖かい春のイタリアで美しい花々に囲まれて過ごすうちに、気持ちが少しずつ変化していきます。
暗く寒いロンドンと、陽が降り注ぐイタリアのお城。
美しい風景。
4人の女性の繊細な描写など、とても美しいストーリーです。
The Enchanted April | |
シリーズ名 | MMR (Macmillan Readers Intermediate) 5 |
YL | 4.5 - 5.0 |
語数 | 20,497 |
評価 |
105. Bridget Jones: The Edge of Reason

Bridget Jones's Diaryの続編。
映画のBridget Jonesの続編は「やりすぎ感」があって、1作目ほど楽しめませんでした。
Hugh Grantの役柄はひどいし、タイの留置場でのシーンは「いくらなんでも」という感じ。
登場人物でカギとなる Rebeccaのキャラクター設定も、映画のオチは無理があります。
一方で、原作をもとにしたこのGRはストーリーが自然です。
原作で違和感があったタイの留置場のシーンも、GRでは不思議とすんなり入ってきます。
Rebeccaのキャラクターについても
「やっぱり、そうだよね。」
と納得。
1作目と同じか、それ以上におもしろかったです。
Bridget Jones: The Edge of Reason | |
シリーズ名 | MMR (Macmillan Readers Intermediate) 5 |
YL | 3.6 - 4.0 |
語数 | 18,101 |
評価 |
106. "L" is for Lawless

Kinsey Millhoneの探偵シリーズ。
Macmillan Readers5にある「"A" is for Alibi」「"B" is for Burglar」に続くシリーズものです。
主人公は同じですが、ストーリーは独立しています。
個人的には、先の2編よりも、この「"L" is for Lawless」が一番おもしろかったです。
"L" is for Lawless | |
シリーズ名 | MMR (Macmillan Readers Intermediate) 5 |
YL | 3.6 - 4.0 |
語数 | 24,416 |
評価 |
107. Bristol Murder

殺人事件に巻き込まれた高校生と、それを助ける主人公。
それほど長くないストーリーなのに、推理小説としての面白さもあり、人との交流がうまく描かれていて、読み出したら止まりませんでした。
Macmillan Readers Intermediate (MMR 5) でアタリが多いのは、ストーリーの面白さもありますが、語数がしっかりあるからかもしれません。
Bristol Murder | |
シリーズ名 | MMR (Macmillan Readers Intermediate) 5 |
YL | 3.6 - 4.0 |
語数 | 16,208 |
評価 |
108. Seven

映画「Seven」のノベライズ。
ところどころ映画のシーンの写真があり、きっと映画はおもしろいんだろうなと思います。
ただ、せっかくのストーリーなのに、GR用にまとめすぎた感じがします。
そのため登場人物の気持ちや関係性の変化についていけません。
またラストがわかりにくく消化不良気味。
PER4のこちらはYL4.0-5.0と、ある程度英語を読んできた学習者向けなので、こんなにコンパクトなストーリーにする必要があるのかな・・・
同じレベルでマクミランは2万語以上の本も多いです。
この「seven」も語数を増やせばもっと面白いGRになるのに・・・と残念でした。
PERは大当たりのGRも多いけれど、「seven」のようにストーリーのまとめ方に無理があるGRもあります。
Seven | |
シリーズ名 | PER (Pearson English Readers) 4 ※旧Penguin Readers |
YL | 4.0 - 5.0 |
語数 | 11,376 |
評価 |
109. River God

古代のエジブト王朝。
主人公である奴隷から見た、女王のストーリー。
物語はフィクションですが、史実に沿って書かれていることもあるようで、GRでありながら壮大な歴史の物語を読んだような満足感です。
ストーリーとしては五つ星ですが、耳慣れない登場人物や地名が多く出てきて少し混乱するため、四つ星にしました。
River God | |
シリーズ名 | MMR (Macmillan Readers Intermediate) 5 |
YL | 3.6 - 4.0 |
語数 | 23,968 |
評価 |
110. Three Men in a Boat

テムズ川をボートで下ろうと思いついた仲良しの3人。
さまざまなエピソードを織り交ぜながらストーリーが展開します。
小さいエピソードがいっぱいあって、クスッと笑えるものもありますが、笑いのセンスがイマイチでした。
なんとか最後まで読みきったという感じです。
ユーモアのセンスが「Three Men in a Boat」の作者と合う人は、楽しめるGRだと思います。
Three Men in a Boat | |
シリーズ名 | OBW (Oxford Bookworms Library) 4 |
YL | 3.8 - 4.0 |
語数 | 18,055 |
評価 |
今回のMy Best Graded Readers !
今回は私が読んだGR (Graded Readers)の101冊目から110冊目を記録しました。
この10冊の中のベストはこちら。
「Bridget Jones: The Edge of Reason」
映画の2作目で納得がいかなかった方も、このGRはおすすめです。
Diary形式で淡々と進むのに、なんでこんなにおもしろいんだろうと思います。
Bridgetはチャーミングで、登場人物もみな個性的。
映画とGRのちがいも楽しめます。
次回は、私が読んだGRの111冊目から120冊目までを記録します。