英検1級に合格した主婦です。英語学習経験をブログにしています。
先月から「第25回いたばし国際絵本翻訳大賞」の課題にチャレンジしていて、ようやく課題を終了しました。
締め切りは11月30日の消印まで有効なので、本当にギリギリの提出になってしまいました。
考えれば考えるほどわからなくなってしまい悩んでしまったからです。
翻訳って面白いけど難しい。
課題にチャレンジした感想などを書きたいと思います。
Contents
第25回(2018年)課題本「Hattie Helps Out」のあらすじ
パパのお誕生会の準備をするため、ママと小さなハティーは大忙しです。
そんな中、ハティーをお昼寝させようと添い寝したママがうっかり眠ってしまいました。
ハティーはひとりでお誕生会の準備に取りかかります。
ひらがな、カタカナ、漢字の使用割合に悩む
課題本「Hattie Helps Out」の主人公Hattieは、4才から6才くらいの幼稚園児(保育園児)だと思います。
だから、この本のターゲットも幼稚園児程度だと考えて言葉を選びました。
基本的に幼稚園児だと、親や幼稚園の先生に絵本を読んでもらうことが多いです。
でも幼稚園児でひらがなをしっかり読める子供も多いので、子供が自ら読む機会があるかもしれません。
そこで基本的にはひらがな表記にし、ひらがなだと少し違和感がある単語についてはカタカナにしました。
例えば、名前のハティー、ママ、パパ、ケーキなどはカタカナにしました。
ひらがなが続くと読みにくい
ひらがなが続くと、文章が読みづらくなります。
家にあるひらがなの絵本を確認してみると、単語ごとにスペースを入れいている場合が多いことに気づきました。
ふだん子供に読み聞かせしているのに、改めて文章を見ないとわかりませんでしたが、適度にスペースがあるからひらがなばかりの文章でもスムーズに読めるんですね。
私も適度にスペースを入れる方法で、以下のように訳しました。
「こんばん パパの おたんじょうかいを するからです」
全角スペースを使うと間延びした感じになったので、半角スペースを使いました。
改行をうまく利用する
図書館に行って、翻訳の絵本を中心に20冊程度を読んでみました。
すると、改行をうまく使って内容をわかりやすくしていたり、改行で雰囲気を出している絵本がけっこうありました。
改行の位置もいい加減にせずに、読みやすくなることを心がけました。
「Great Aunt」はどう訳そう、、、
登場人物に「Great Aunt」が出てきます。
そのまま訳すと「大叔母さん」。
漢字ならしっくりきますが、ひらがなにすると「おおおばさん」。。。
「お」が3つ続くと、なんだか違和感があります。
悩みました。
いっそのこと「おばさん」と訳してしまおうか。。。
でも意味が変わってしまうのは良くないかもしれない。
結局「大おばさん」にして、「大」の字の上にふりがな「おお」をつけました。
かなり苦しい感じですが、他に良い案が思いつきませんでした。
時制の処理に悩む
文章は全て過去形で書かれていますが、そのまま日本語も過去形にすると違和感があります。
そこで、基本的には現在形で訳しました。
ただし
'What about Lottie?' said Hattie.
のように、「・・・といいました」にあたる部分は、過去形にしました。
日本語は英語ほど論理的ではないので、その場その場で違和感のない時制を使ってみました。
家族に変な日本語を指摘してもらう
翻訳したあと、家族にも日本語が不自然ではないかチェックしてもらいました。
いくつか日本語として不自然だったり、わかりにくい点を指摘されました。
自分一人でずっと考えていると、単純なことに気づかなかったり勘違いがあったりするので、自分以外のチェックは有効だと感じました。
Native Speakerで気楽に相談できる人がほしい
原文の細かいニュアンスがつかめているか、不安な箇所がいくつかありました。
例えば、子供が書いてくれた自分の絵がちょっと怪獣?みたいで、それを見た大おばさんが
'Good grief,' という場面があります。
その場面の絵からすると「あらあら」とか「おやまあ」なんて感じかなと思うのですが、、、
Good grief!を検索すると、
「[驚き・不信などを現して]これは大変!これは驚いた!」
と出てきます。
こういった疑問を解決するため、Native Speakerで身近に相談できる人がいたらいいなぁ、と思いました。
翻訳をお仕事にされている人は、「きちんと意味がつかめているか不安」というとき、どうされているのでしょうか。
それとも、翻訳をお仕事にしているレベルだと、意味はつかめて当然なのでしょうか。。。
さいごに
自分の中で満足できていない部分があるので、来年もチャレンジします!
また、子供の本を読むときは、言葉の選び方やひらがな・カタカナの使い方に注意してみようと思います。
絵本の翻訳はとても楽しいです。
興味のある方は、来年ぜひ私と一緒にチャレンジしてください!