英検1級に合格した主婦です。英語学習経験をブログにしています。
私のTOEICスコアは945点で、2018年に英検1級に合格しました。
英語資格の最難関である英検1級を英語学習の最終目標とする方も多いですが、同様にTOEIC高得点を目標にする方も多いですね。
この記事では、英検1級の難易度をTOEICに換算するほか、両試験の違いなどを見ていきます。
Contents
英検1級は、TOEICに換算すると950点!
結論から書くと、英検1級の難易度はTOEIC950点程度と考えられます。
両試験の内容がちがいますし、一概には言えませんが、このあたりが難易度の目安だと思います。
ただ、TOEIC950点が取れたからといって、すぐに英検1級に合格できるわけではありません。
次から、英検、TOEICのそれぞれの特徴などを細かくみていきます。
英検1級の概要
英検は、日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定です。
一次試験で筆記・リスニング、二次試験で面接があり、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つの英語能力を測定する試験です。
試験は年3回実施され、1級受験料は11,800円(税込)です。(2022年改定)
TOEICの概要
TOEICはアメリカにあるテスト開発機関ETSによって開発された世界共通のテストです。
一般にTOEICと呼んでいるものは、TOEIC L&R (TOEIC Listening & Reading Test)で、「聞く」「読む」の2つの英語能力を測定する試験です。
試験は年10回程度実施され、受験料は7,810円(税込)です。
英検1級とTOEIC、試験の異なる点
英検1級とTOEICで最も大きなちがいは、「話す」能力=面接の有無です。
英検1級では、一次試験の合格者に対して二次試験(面接)を実施します。
TOEICに面接はありません。
次に大きなちがいは、ライティングの有無です。
英検1級は英作文で記述問題(エッセイ形式)があります。
TOEICは全てマークシート方式です。
リスニング問題の比較
英検1級とTOEICのリスニングについて、試験内容や難易度を確認していきます。
英検1級のリスニング
英検1級のリスニングは、以下の4つの形式で出題されます。
- Dialogues
日常会話・ビジネス上の会話 - Passages 時事、社会、医療、文化等の論説文形式の英文
- Real-life 留守電のメッセージや、公共施設でのアナウンス等
- Interview仕事に関するインタビュー
TOEICのリスニング
TOEICのリスニングは、以下の4つの形式で出題されます。
- 写真描写問題
短い説明文にあった写真を選ぶ
- 応答問題
質問に対応する応答を選ぶ
- 会話問題
2、3人の会話文
- 説明文問題
アナウンスやナレーション
英検1級とTOEIC【リスニング】の難易度
英検1級とTOEICのリスニングを比較すると、やはり難しいのは英検1級です。
英検1級の受験を考える人は、TOEICのリスニングは8〜9割取れる人が多いのではないでしょうか?
英検1級のリスニング対策の後にTOEICのリスニングを受けると「かなり簡単」と感じられます。
逆にTOEICリスニングで高スコアでも、英検1級のリスニングですんなり得点できるとは限りません。
英検1級リスニングの方が読まれる英文の速度が早く、内容も様々だからです。
【英検1級】英語ニュースなどをある程度理解できるListening力が必要
【TOEIC】 英検1級合格者には比較的やさしい問題が多い
リーディング問題の比較
英検1級とTOEICのリーディング問題について、試験内容や難易度を確認していきます。
英検1級のリーディング
英検1級のリーディング問題は、以下の2つの形式で出題されます。
- 語彙問題
- 長文問題
英検1級では語彙問題があり、これが本当に難しいです。
私はTOEIC945点を取得した後に英検1級の対策を始めましたが、当初は英検1級の語彙問題はほとんど解けませんでした。
さらに英検1級の長文は経済、歴史、文化、科学、芸術など多岐にわたる社会性も難易度も高い英文を短時間で読む必要があります
TOEICのリーディング
TOEICのリーディング問題は、以下の3つの形式で出題されます。
- 短文穴埋め問題
- 長文穴埋め問題
- 読解問題
TOEICは語彙の知識が問われることもありますが、「みたこともないようなレベル」の単語の知識はあまり出題されない印象です。
また長文に関してはビジネスを題材にしているものが多いので、社会人で英語を業務に使用していると有利です。
ただしTOEICは長文の出題量がとても多いです。
TOEIC長文のレベルは英検1級に比べるとやさしいですが、TOEICでは早く読むことと集中力が問われます。
ふだんから早く読む練習をしておかないと、最後の問題までたどり着けず時間切れになります。
ライティング問題(英検のみ)
ライティング問題については、TOEICでは出題がないので、ここでは英検1級のエッセイ問題について簡単に確認していきます。
英検1級の英作文(エッセイ)問題は、200語から240語で指定されたトピックのエッセイを30分程度で書くという内容です。
エッセイというと難しい印象ですが、テキストを1冊使って対策すれば合格点がとれます。
英検1級のリーディング・リスニング問題に比べると、点数を稼ぎやすいのがライティング問題です。
fa-chain英検1級のライティング対策
英検1級、TOEICに換算すると何点?
この記事のはじめにも結論を書きましたが、英検1級をTOEICに換算すると以下のとおりです。
ただしTOEIC950点なら英検1級にすぐ合格できる、というわけではありません。
TOEICで高得点でも、英検1級の語彙対策と英作文(エッセイ)対策をしなければ英検1級一次試験に合格できません。
でも反対に、英検1級合格者の多くはTOEIC対策問題集を1冊解いてTOEICテストの概要を掴めばTOEIC950点前後を取得できると思います。
英検とTOEICスコアの換算表は色々なサイトで確認できますが、英検1級をTOEIC900点前後に換算されていることが多いです。
ですが個人的には、
と感じています。
ちなみに私が英検1級に合格した後、自宅でTOEICの模試を解いた結果、
- TOEIC Reading の予想スコア=485点
- TOEIC Listeningの予想スコア=485点
合計970点でした。
自宅での模試結果なので参考値にすぎませんが、970点という得点は英検1級取得者が無理なく出せるTOEICスコアだと思います。
(多少、TOEIC試験に慣れる必要はあると思います)
私のオススメは断然「英検1級」取得!
現在、日本での英語のテストといえば、英検とTOEICがメジャーだと思います。
ただ社会人になると、就職や会社での評価で使われるのはTOEICです。
実際私も会社員だった時に会社でTOEIC受験が定められていたので何度か受験しました。
TOEIC受験のために勉強もしましたが、TOEICの勉強は英語力向上というより、試験慣れだとか試験のテクニック的なことも多いです。
945点を取ったときも私の英語力はイマイチでした。
英検1級を取得した今も勉強不足を感じてはいますが、英検1級の勉強をすることで英語力の底上げはできました。
英検1級に向けての勉強がそのまま英語力向上につながるからです。
もし英語力をつけるため資格試験を考えているなら、英検をオススメします。