英検1級に合格した主婦です。英語学習経験をブログにしています。
英検1級のライティング(英作文)問題は、練習を重ねると成果が出やすく得点源になりやすいです。
でも3つ出す論点の最後の3つ目がなかなか思い浮かばないことが多いのではないでしょうか?
エッセイの論点で困った時の対処法、考え方について書きたいと思います。
Contents
英検1級のエッセイについて
まずは英検1級の英作文問題について、簡単に確認しておきます。
出題されたTOPICに対して、200- 240 words のエッセイ形式で解答します。
エッセイは、introduction, main body, conclusionという構成にし、main bodyのなかで自分の意見をサポートする理由(=論点)を3つ書く必要があります。
2016年の新形式になってからは、書く際にヒントとなるwordsが与えられなくなったので、全て自分で内容を考える必要があります。
エッセイは内容・構成・語彙・文法の4つの観点から採点されます。
論点の2つ目までは、わりと書きやすい
エッセイのテキスト「最短合格!英作文問題完全制覇」を読んでいれば、論点の2つ目までは出しやすいと思います。
▷テキスト「最短合格!英作文問題完全制覇」の内容についてはこちらをご覧ください◁
なぜか3つ目の論点がなかなか出てこないのです。
でも諦めてはダメです。
何としても3つ目の論点を出す
試験の問題文にも
「Give THREE reasons to support your answer」
とはっきり"THREE"と書かれているので、論点を2つにすると減点されます。
立派なことを書く必要はありません。
「こんな論点で大丈夫かな?」
と思っても、とにかく論点を3つ出します。
あくまでも英語の試験ですので、すごくピントがずれていない限り大丈夫です。
多少苦しい論点であっても英文をしっかり書くことを心がけます。
出題の条件に合った答案を書くことで、減点をできるだけなくすことが重要です。
まずは経済的側面・文化的側面から論点を考える
では論点が出せない時に、具体的にどのように考えて答えを出せばいいのでしょうか。
ほとんどのトピックは、
「経済的なメリット・デメリット」
「文化的なメリット・デメリット」
この2つの側面から考えると論点が出せます。
トピックについて突き詰めて考えていくと、多くの場合、経済的・文化的に考えてどうか?
という結論になることが多いからです。
例えば、
「日本は移民を受け入れるべきか」
というトピックを例に挙げて経済的・文化的メリットとデメリットを考えてみます。
<移民>経済的なメリット
「建設や介護など不足している労働力を補えて、結果として日本経済にプラス」
<移民>経済的なデメリット
「移民の社会保障費を税金で負担することになる」
<移民>文化的なメリット
「様々なバックグラウンドを持つ人たちの交流で、他国の文化や言語を知りお互いを尊重できる感覚が身に付く」
<移民>文化的なデメリット
「犯罪が増加する可能性がある」
移民はとくにわかりやすい例ですね。
ニュースで意見がわかれるときも、たいてい上記の原則に基づいていることがわかります。
「経済的な側面」「文化的な側面」という2つの観点から論点を考えると意外と論点が出てきます。
まずはこの考え方を覚えておきます。
それでも論点に行き詰まったら・・・
最近見たニュースで関連がないか考えてみる
出題は時事的なTOPICが多いので、最近見たニュースのなかでTOPICに関係するものがないか考えます。
多少無理があっても、思いついたらそのニュースと関連づけてエッセイを書きます。
ニュースと関連づけると自分が知っている時事的な単語を使える場合があるので、採点基準の一つである「語彙」もプラスになります。
自分の関心のあることで関連がないか考えてみる
自分がふだん考えていること、趣味、読んだ本などからTOPICに関係するものがないか考えます。
自分が考えていることは英語でも書きやすいので、関連することがあれば論点にしやすいです。
TOPICの論点はニュースや新聞に出てくるような内容を書くことが多いですが、そればかりに捉われる必要はありません。
自分のプライベートや日常生活で関連がないか考えてみる
②のケースと似ていますが、自分のライフスタイルからTOPICに関係することがないか考えます。
主婦なら家事や子育てで感じていること、仕事をされているなら職務上のことなど。
②と同じで、自分の実体験は英語にしやすく説得力のある文章が書きやすいです。
私が実際に英検1級の本番試験で書いたエッセイ論点3つ
私が受験したのは、2017年度の第3回です。
出題TOPICは以下でした:
Should Japan rethink its relationship with the United States?
私のふだんの意見としては、YESでもあるし、NOでもあるし、、、といった感じです。
エッセイとしてはYESの立場が書きやすそうと思い、YESの立場で解答しました。
私が書いた論点を簡単に書きます。
TOPIC
"Should Japan rethink its relationship with the United States?"
YESの立場
① アメリカは、以前は世界の正義とみなされていた。
しかしトランプ大統領になってからは移民問題や差別的発言など、アメリカに対する信用は下がっている。
②戦後70年以上たった今でも、アメリカの基地問題は大きな問題。
特に沖縄は深刻で、先日も米軍の飛行機の機体破片が沖縄にある学校のグラウンドに落ちた。
それに対して、日米ともに十分な対応がされているように思えない。
③日本はアメリカに憧れて、アメリカの真似ばかりしてきた。
日本の文化はいいものがたくさんあるのに、失われてきている。
とくに食事に関しては、日本食は健康に良いのに、アメリカのような食事文化が人気となっていて、この先病気が増えそうで心配。
①と②の論点は、パッと出てきました。
このTOPICをYESにした人は、だいたい似たようなこと(トランプ大統領関連)を書いているのではないかと思います。
トランプ大統領の政策は良いか悪いかは別にして、わかりやすいのでエッセイに書きやすいですね。
③はさんざん悩んでも論点が思い浮かばずに、なんとか書いた内容です。
今読んでも苦し紛れな感じがわかります。
でも食事や食文化に関しては日頃から本当に感じていることなので、苦しい論点かなと思いつつも、論点を決めてからはスラスラ書きました。
こんな論点でも、わりと高得点が取れました。
私の英検1級本番でのエッセイの得点
私が実際に英検1級を受験した際の英作文の点数です。
各項目8点満点です。
内容 6/8
構成 7/8
語彙 7/8
文法 8/8
Writingの素点でみると88%の獲得率。
内容の点数が低いのは、やはり論点の3番目のせいでしょうか。
まとめ
英検1級のエッセイの採点は、はっきり言って甘めだと思います。
だから苦しい内容でもいいので、とにかく論点はきっちり3つ出してエッセイを仕上げることが得点につながります。
日頃からニュースをチェックしておくと役に立ちます。
「the japan times alpha」は英語学習者向けの英字新聞で、試験対策にも最適なのでおすすめです。
読んでいただきありがとうございました。