※この記事はプロモーションを含みます。
英検1級に合格した主婦です。英語学習経験をブログにしています。
私は英検1級をめざすと決めたときに、
「英作文(エッセイ)対策はどうすればいいのだろう」 と悩みました。
私と同じ不安を持つ方も多いと思います。
そこで、この記事では英検1級の英作文(エッセイ)対策についてお伝えします。
私の経験を元に、エッセイ初心者でもわかりやすいように具体的に書きます。
参考にしていただき英検1級合格をめざしてください。
本記事の内容
- 英検1級受験に英作文(エッセイ)対策は必要か?
- 英作文(エッセイ)対策の基本的な考え方
- 具体的な英作文(エッセイ)の学習方法
Contents
英検1級のエッセイ対策は必要か
まず結論から書くと、エッセイ対策をせずに英検1級をめざすのは、とても効率が悪いです。
その理由を簡単にご説明します。
一次試験は、Reading (語彙/長文)・Writing (エッセイ)・Listeningで構成されています。
2016年度の試験から採点方法が変更され、各パートの配点が均等になりました。
結果として、2016年以前よりWriting(エッセイ)パートの配点が増えています。
英検1級一次試験の配点割合
各パートの配点が均等なので、パートごとにバランスよく得点する必要があります。
ただし 「エッセイ対策をしなければ合格は不可能」とまでは言い切れません。
なぜなら
- 英文を書き慣れている
- 英語で時事ニュースをチェックしている
こういった方は、問題の傾向をつかめば、そこそこのエッセイが書ける可能性があるからです。
ただし残念ながらこのケースは少数派。
英検1級合格をめざすほとんどの方は、エッセイ対策が必要と考えていいと思います。
英検1級のエッセイ対策【事前準備】
英検1級エッセイ対策で必要なものを準備します。
fa-checkエッセイ対策で準備すること
- エッセイのテキストを購入
- ICレコーダー等の準備
- テキスト音声のダウンロード
以下で詳しく説明します。
テキスト「最短合格!英検1級英作文問題完全制覇」の購入
英検1級のエッセイテキスト「最短合格!英検1級英作文問題完全制覇」(以下、テキスト)を準備してください。
エッセイ初心者にもわかりやすく、英文レベルも実際に書くのにちょうどいい優秀なテキストです。
[itemlink post_id="6043"]
ICレコーダー(テキスト音声を聴くツール)を準備
ICレコーダーなど、テキスト音声を聴くためのツールを用意します。
ツールは自分が使い慣れたもので大丈夫です。
「英作文なのに音声が必要?」 と思うかもしれませんが、エッセイを書く(=アウトプット)ためには、その前提としてインプット作業が必要です。
このインプット作業で音声を使います。
テキスト音声をダウンロード
テキストの音声ファイルを準備します。
テキストの専用サイトからMP3ファイルが無料でダウンロードできます。
ダウンロードしたらICレコーダー等に音声を入れてください。
以上で準備が整いました。
英検1級エッセイ対策の基本的な考え方
ここでは英検1級のエッセイ対策を行うにあたって、基本的な考え方(勉強にかける期間や勉強の進め方)をまとめます。
エッセイ対策は「インプット」と「アウトプット」が必要
エッセイパートの学習は、
- エッセイの型やネタをストックするためのインプット
- 実際にエッセイを書いてアウトプット
この2つが必要です。
いきなりエッセイを書く(=いきなりアウトプット)のはNG。 時間の無駄です。
必ずインプット→アウトプットの順で行います。
fa-checkエッセイ対策の【インプット】と【アウトプット】
- インプット→エッセイのパターンを覚えて、ネタの引き出しを増やす
- アウトプット→実際にエッセイを書く
エッセイ対策は3ヶ月を目標にする
まずは3ヶ月を目標に英検1級エッセイ対策に取り組みます。
fa-check3ヶ月を目標にするのはナゼ?
- 期間を区切ることで集中して勉強できる
- インプット→アウトプットの作業に3ヶ月程度は必要
英語ニュースに触れる習慣をつける
エッセイ対策として、日頃から基本的なニュースはおさえておきます。
エッセイのトピックが時事問題であることも多いので、テキスト学習だけでは不十分です。
またニュースの知識はエッセイの論点にも使えます。
自分が利用しやすい媒体でニュースをチェックする習慣をつけます。
fa-check英語ニュースのオススメ媒体
- NHK ニュース7 / ニュースウォッチ9
NHK夜のニュース番組。バイリンガル放送。19:00- / 21:00-。
- NHK WORLD-JAPAN fa-external-link
NHKの英語ニュースサイト。
- the Japan Times Alphafa-external-link
英語学習者向けの英字新聞。
英検1級エッセイ対策のモデルスケジュール
ここでは、前述した英検1級エッセイ対策の基本的な考え方をもとに、3ヶ月でエッセイがかけるモデルスケジュールをご紹介します。
【STEP 1】英作文問題の概要を理解する
fa-checkSTEP 1で学習すること
- エッセイ問題の概要を理解する
STEP 1は1週間をめやすに学習してください
テキストのChapter 1「英作文問題を攻略する」を読み、エッセイ問題の概要、大まかなエッセイの書き方を頭に入れます。
これでエッセイ問題に対するハードルが下がります。
省略せずに時間をかけて読んでください。
またエッセイパートの採点方法についても確認しておきます。
【採点方法の詳細】 ライティングテストの採点に関する観点および注意点(英検公式サイト)fa-external-link
【STEP 2】エッセイの題材(ネタ)を頭に入れる
fa-checkSTEP 2で学習すること
- テキストのChapter2でエッセイのネタ(題材)をインプットする
- 論点の作り方を学ぶ
STEP 2は1ヶ月をめやすに学習してください
勉強範囲は1日1〜2項目
Chapter 2は、12項目で構成されています。 1日につき1〜2項目を勉強範囲とします。 (例:1日目は、「1.現代日本社会」「2.人権」)
項目ごとの勉強方法
下記の手順で勉強してください。
- 項目のはじめにある日本語の解説を読む。
- キーワードにざっと目を通す。キーワードは無理に覚えなくてOK。
- コンテンツブロックの音声をきく。
- 音声が聞き取れない・意味がわからないものはテキストで確認する。
- コンテンツブロックを数回集中して音読する。
2〜3周繰り返すのが理想的
Chapter2を上記の方法で2〜3周繰り返してください。
エッセイの引き出しが頭の中にできあがります。
2周目からは、日本語の解説は読まなくてもOK。 コンテンツブロックの音読をメインにします。
【STEP 3】エッセイの「導入」〜「結論」の英語表現を覚える
fa-checkSTEP 3で学習すること
- エッセイの構成を理解する
- エッセイのひな形を覚える
STEP 3は1週間をめやすに学習してください
英検1級英作文問題で求められるエッセイの構成
まずはエッセイの構成を確認します。 ※詳しくはテキストの14ページをご確認ください。
エッセイの構成
- 導入(Introduction)
- 本論1(Body 1)
- 本論2(Body 2)
- 本論3(Body 3)
- 結論(Conclusion)
エッセイは、この5つのパートで構成されます。 おおまかにいうと、各パートの役割は以下のとおりです。
- 導入→結論を簡潔に述べる
- 本論1→結論に至った理由・その1
- 本論2→結論に至った理由・その2
- 本論3→結論に至った理由・その3
- 結論→最後にもう一度結論を述べる
エッセイのパターンを覚える
エッセイの構成が理解できたら、エッセイのパターン(ひな形)を覚えます。
エッセイのパターンはテキストに掲載されているので、自分が使いやすいものを選びます。
私は下記のひな形を使って、本番のエッセイで9割得点することができました。
エッセイのパターン例(ひな形)
- (Introduction) I agree/do not agree that.........for the following three reasons.
- (Body 1) First, .....
- (Body 2) Second, ......
- (Body 3) Third, .......
- (Conclusion) In conclusion, I believe/do not believe that...........
【STEP 4】時間を気にせずエッセイを書いてみる
fa-checkSTEP 4で学習すること
- Chapter 3の実践問題でエッセイを3〜5本書いてみる
STEP 4は1週間をめやすに学習してください
エッセイを書く際の注意
- 時間は計るが、制限時間を設けずに最後までエッセイを書く
- 語数を気にせず、最後まで書いてみる
- Bodyの内容は、テキストの内容でも自分の意見でもOK
- テキスト、辞書などを見ながらでもOK
エッセイを書いたら、確認すること
- エッセイにかかった時間
- エッセイの語数
- モデルエッセイをじっくり読む
【STEP 5】本番と同様にエッセイを書く
fa-checkSTEP 5で学習すること
- Chapter 3で本番同様にエッセイを書いてみる
STEP 5は1ヶ月半をめやすに学習してください
本番と同様にエッセイを書く
- 時間を計って、25分〜30分で仕上げる
- 200語から240語で書くようにする
- Bodyの内容は、テキストの内容でも自分の意見でもOK
- わからなかった単語や表現があった場合、書き留めておく
- できるだけテキストや辞書は使わない
エッセイを書いたら、確認すること
- かかった時間
- エッセイの語数
- 文法ミス・論点の取り違えがないかチェック
- エッセイで使えなかった英単語や表現を確認する。→次の項目で解説します
- モデルエッセイをじっくり読む
エッセイ学習のポイント
ここでは、エッセイ学習を効率的にすすめるポイントをお伝えします。
エッセイで使えなかった【英単語】【表現】の確認は重要!
エッセイを書き始めると、 「XXについて書きたかったけど、英単語がわからなかった」 「自分の意見を述べるのに、いい英語表現が思いつかなかった」 こういったことが頻繁に出てきます。
- 使いたかったけど、使えなかった英語表現
- 使いたかったけど、知らなかった英単語
- パラフレージングが思い浮かばず同じ単語・表現を繰り返してしまった
これらをクリアにすると、別のエッセイを書くときに、一度使った論点や表現を少し変えて再利用することができます。 一度書いたことは、また書く可能性があるので、英単語や英語表現の確認は重要です。
エッセイの「メモ」を作る
エッセイで使えなかった単語や表現を確認したら、次の機会に使えるように「メモ」を作成します。
紙かノートを準備して「メモ」に単語や表現を書き込んでいき、エッセイ作成前に目を通します。
はじめのうちは「メモ」をチラ見しながらエッセイを作成しても構いません。
「メモ」に書いた内容を積極的にエッセイで使うと効果的です。
エッセイの「メモ」の内容例
- エッセイで使いたかったけど、使えなかった英語表現
- エッセイで使いたかったけど、知らなかった英単語
- モデルエッセイ(解答)で、使ってみたいと思った表現
- 表現の繰り返しを防ぐパラフレージング
英文添削サービスを利用する
添削を受けると短期間でエッセイが上達します。
添削を受けることで、自分では気づきにくい客観的なアドバイスを得られるので積極的に利用してください。
エッセイの添削を受けるメリット
- スペルや文法ミスを指摘してもらえる
- 自分のクセがわかる
- より適切な単語や表現を教えてもらえる
エッセイの添削はオンラインで受講できます。
オンラインならあまり時間をとられず、受講料もリーズナブル。
英検1級の指導実績があるスクールを選ぶことが重要です。
fa-check英検1級のエッセイ指導ができるオンラインスクール
fa-chain-broken英検1級対策ができるオンライン英会話
エッセイで挫折しそうになったら
ここまで英検1級のエッセイ対策について具体的に書きましたが、 「やっぱりエッセイは苦手」 「エッセイは難しい」 と感じる方もいると思います。
そういった方にむけて、エッセイに前向きになれるヒントをお伝えします。
「型」さえ覚えれば、それなりのエッセイが書ける
少し乱暴な言い方ですが、エッセイは「ひな形」さえ覚えれば、それなりに書けます。
とくに英検1級をめざす方は、すでに英語力が高いので実はそれほど心配いりません。
エッセイが苦手だと考える時間があれば、まずは「ひな形」を覚えてエッセイを1本書いてみましょう。
きっとエッセイに対する意識が変わります。
エッセイは書きたいことを書けばいい
エッセイは、出題のトピックという大枠の中で書きたいことを書けばいいと考えてください。 苦手な分野は避けて、自分が得意としているジャンルで論点を出せばいいのです。
自分の好きなこと・得意なこと・知っていることから書けばいい、と考えれば気がラクです。
模範解答のような立派なエッセイを書かなくても合格できるので安心してください。
エッセイの採点は甘め
英検1級のエッセイの採点はわりと甘いです。
- ひな形に沿う
- 論点ズレに注意する
- 単語・文法ミスを減らす
- 同じ単語・表現を繰り返さない
以上に気をつければ、合格ラインを超えられます。
英文を書き慣れている方は、さらに高得点が取れる可能性が高いです。
さいごに
長い文章を読んでいただきありがとうございました。
「エッセイ、なんとかなりそう!」 と思っていただけたらうれしいです。
実は私もエッセイに取り組むまでは 「嫌だな。勉強したくないな」 と思っていました。
でも今となっては、英検にエッセイがあって良かったと思います。
その理由は、実はエッセイの勉強は楽しいから!
ぜひエッセイを得点源にして英検1級合格を勝ち取ってください。