こんにちは、すずらんです。
「2020年のいたばし国際絵本翻訳大賞」の課題をやっと提出しました。
感想などを書きたいと思います。
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今年も11月から翻訳をスタート
「いたばし国際絵本翻訳大賞」のチャレンジは2020年の今年で3回目です。
毎回11月から課題に取りかかっていたので、翻訳にかける時間も十分ではなく提出が期限ぎりぎりになっていました。
今年こそは早くはじめよう、
と思っていたのですが、課題をみてやる気を無くしていました。
というのも、去年の課題本「That’s what friends are for」や、一昨年の「Hattie helps out」に比べると、今年の「Leaf」は課題がずいぶんむずかしくて。。
英語自体の難易度はそれほど変わらないのですが(でも、比較すると少し難しい)、
「これどうやって日本語にするの?」
と悩んでしまう文章がたくさんあるんですよね。
もう今年は提出できるレベルの翻訳ができないかもしれない・・・
と弱気になり10月末までほぼ手付かずで放置していました。
11月に入って夫が
「今年は絵本の翻訳やらないの?」
ときいてきて、あー覚えていたかと。
まだ1ヶ月あるし、一度始めたこと(入賞するまで毎年チャレンジすると決めました)を投げ出すのもいやだな、と遅まきながら翻訳をはじめました。
やっぱり楽しい絵本翻訳
多少しぶしぶ始めた今年の課題「Leaf」ですが、とりかかると楽しくて、この1ヶ月は時間があると絵本を開いていました。
でもやっぱり今年の「Leaf」は手ごわく、週末と予定がある日以外は毎日1時間から3時間くらい翻訳に費やしました。
翻訳の方法は、去年と同様に絵本にフセンを貼り付けていきました。
文章を書きなおすときは、新たにフセンを貼っていきます。
この方法だと絵本の絵を意識しながら訳を考えられるし、いろいろな訳の案を簡単に比較できて、家族から意見をきく時にも役に立ちました。
今年は何回も訳を書き直したので、最後にはフセンで絵本がパンパンに膨らんでしまい、フセンも1冊ではたりず、予備で買った2冊目も使うことになりました。
ただ今年の課題本「Leaf」は、フセンがつきにくい材質で、何枚かフセンをかさねると重さでストンと落ちることもありました。
来年は粘着力の強いフセンをみつけなくては、と思っています。
けっきょく今年の課題は、去年よりずっと時間がかかりました。
例年通り本当にギリギリになってしまいましたが、なんとか提出することができてよかったです。
昨年の「That’s what friends are for」は訳しやすかったこともあり、応募数が多かったですが、今年は応募数が少し減るんじゃないかと想像しています。
私自身、イマイチだなと思いつつも最後までいい訳が思いつかなかったり、意味のとらえ方で迷ったところがいくつもありました。
「Leaf」の翻訳で難しかったところ
「Leaf」の翻訳で迷った点、悩んだ点など、そのうちのいくつかをピックアップしてみます。
なお、実際に提出した文章はひらがなメインで、一部カタカナ表記にしました。
漢字は使っていません。
p.1 Crow saw it first. The strange white....
いきなり出だしの文から悩みました。
最初のitをどうしたものか。
結局、あとの文(The strange white...)を先に訳す形にしました。
p.6 ...looked around the forest with a searching eye,
「searching eye」はどんな目なのか、悩みました。
文章そのままだと
「探している目つき」
です。
Leafがはっぱを探している、または帰り道を探しているようすと考えることもできそうです。
辞書で確認すると
searchingに「鋭い」の意味があるので、「鋭い目つき」なのかな。
Leafの絵を見ると、そんなに怖そうな目つきはしていないのだけれど、動物がこわくて逃げ出すってことは、鋭い目つきなのでしょうか・・・
私は散々迷って「鋭い目つき」にしました。
どうなんでしょうか。
p.7 They named him LEAF, ... him to leave.
私的には、この部分がこの絵本翻訳のいちばんのヤマ場でした。
課題本を初めて読んだ時に、この文章のせいで今年の課題は無理かもしれないと諦めかけました。
名前の「Leaf」と、動詞の「leave」をかけていて、それをどうやって日本語で表すのか。
結論から書くと、
「リーフ ーつまり はっぱー となづけた。」
と、リーフの意味の説明を一言入れる形にしました。
ただ動詞の「leave」の意味についても無視するわけにはいかないと思って、少し勝手に文章を作って付け足しました。
減点にならないか心配です。
全体をとおして悩んだこと
「Leaf」が絵本の中では、いろいろな呼び方になっています。
「it」
「creature」
「he」
「the stranger」
など。
それを翻訳に反映させたほうがいいのでしょうか。
これも悩みました。
ただ英語の本を読んでいると、この言い換えはよく見る気がしますが、日本語の本だと比較的少ない気がします。
そのため、前半は「そのいきもの」。
リーフと名前がついてからは「リーフ」に統一して訳しました。
本当は少し原文を反映させたかったのですが、言葉をはさむとゴチャゴチャしてしまいうまくいきませんでした。
他にも色々悩みましたが、、、
2月末の審査結果と講評を待ちたいと思います。
今回も苦戦しましたが、チャレンジの回数が増えるごとに取り組む際の楽しさが増している気がします。
不思議です。
また来年のチャレンジが楽しみになりました。
やっと課題が終わったので、これから子供が楽しみにしているクリスマスツリーを飾ります。
もう年末ですね。